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財布はひとつだけ

こんにちは、住吉です。

昨日のお話になってしまうのですが、
2015年10月21日は、
1989年に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」で
主人公のマーティがタイムスリップして到着した30年後の日にち、になるそうですね。
ニュースなどでご覧になられた方も多いでしょうか。

当時、映画の中で描かれていた未来の姿と、
今わたしたちが暮らす現実世界を比較したニュース記事もあって、すごく面白かったです。
ちなみに私が昨日読んだ記事はこちら☆

科学技術の発展は本当に素晴らしいですね。
しかし一方で、モノが豊かになることで、現代病などの新たな問題が発生したり・・・。
メリットとデメリット、光と影など表現方法は様々ですが、
何事も教科書どおりに綺麗に進んだり、
100%完璧なものになるのはやはり難しいのでしょうか。

 

さて、今週も認定支援機関のお仕事で和歌山県へ行っていたのですが、
今回お伺いした経営者様がおっしゃっておられたことが、非常に印象に残っています。

こちらの会社様は、創業100年以上の歴史がある卸会社なのですが
経営者様は、負債のバランス等のB/S(貸借対照表)面をできるだけ良い状態にして、事業承継をしたいと考えておられます。
そこで、幹部の方々を巻き込みながら、中期経営計画を作成する準備を進めています。

一般的に数値計画を立てる際には、売上や原価、利益などP/L(損益計算書)面をイメージされると思います。
売上●億円や、経費●%削減、といった目標などですね。
しかし、このP/L計画だけでは不十分です。
以前のブログでも申し上げておりましたが、例えば1億円の利益が出たとしても、そのまま手元に1億円が残る訳ではありません。
金融機関への返済や、買掛金や手形の発生など、
P/Lでは計上されない、B/S(貸借対照表)上でのキャッシュの出入りが発生します。
P/LとB/Sのバランス、資金繰りなど様々な要素を検証して数値計画を立てなければなりません。

経営者の方々にとって、これは当たり前のことではありますが、
現場で働く社員にとっては、案外ピンとこないものです。

たとえ会社の業績が悪くなったとしても、
給料(賞与)が支払われるのは当然だと思っている方が多いのが実情ではないでしょうか。

今回お伺いした経営者様も、
社員の方々にこうした数字感覚を身に付けて欲しいとおっしゃっておられました。

また、逆にこれを十分に理解して働かれている社員の方は、
非常に高いパフォーマンスを上げられている、とのことです。

「会社の財布はひとつしか無いからね。」

と、最後におっしゃっておられた言葉が、非常に心に残りました。

 

ただ経営改善計画書を作成したり、金融機関との交渉をするのではなく
経営者と(幹部)社員との距離を近づけられるような、
お客様の会社が、社員の笑顔でいっぱいになれるような支援をしていきたい、と改めて思った日でした。

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