ニュースレター


2016年5月号

★今月のTOPICS★ インプットはアウトプットによりインプットされる!?  長尾康行|中小企業診断士

こんにちは、長尾経営事務所代表の長尾です。ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか?私は、明日からゴールデンウィークだ!と思った矢先に39度の熱が・・・。しかし、仕事の影響が最小限に済んだので何よりでした。
さて、本日は知識のインプットについて考えたいと思います。皆さんはどのように知識の補充や自身のレベルアップを図っていますか?本を読む、セミナーや勉強会に参加するなど様々だと思います。かくいう私も読書かセミナーくらいしかインプットの場を設けていませんが、それでは少し弱いなと感じています。読書やセミナーで断片的な知識を補充するだけでなく、実践してみる、そのテーマについて誰かとディスカッションしてみる等のアウトプットがないと本当の意味でインプットされてこないような気がするのです。
知識には聞いたことがある→知っている→概ね理解している→完全に理解しており誰かに説明できるというような段階があると思うのですが、どうも読書やセミナーの参加だけでは「知っている」レベルで終わってしまいます。そこで終わらずに、その後の深掘りをどうしていくか、他の意見はないのかと検証していくことで知識が血肉となるのでしょう。そのためには中間地点でのアウトットする場が求められます。
私は幸運なことに毎日、様々な会社に訪問し、経営者や幹部の方とお話させていただく機会がありますので、そこで新しい知識について意見交換などをする場があります。そのような場をいくつか経ると、体系的に理解ができるようになります。そこで、今後は読書する時もセミナーに参加する時もノートにまとめる、誰かに話す、ディスカッションをするというように何かの形でアウトプットしてみることを心がけようと思います。
そんなことを考えていると、ちょうどよいところに私の大学院時代の先輩が、ビジネスパーソンが集まる場を開設しました。
「オフィス インテグリティ」と検索するとでてきます。私も6月から読書勉強会に参加させていただきます。皆さんも一度検索してみてください。

★山陰地方からのレポート★ 誕生日におけるささやかな巡り合いについて ^^    宮内伸人|パートナー

山陰の宮内です。先日、私にとって待望の書籍を購入しました。これから読みます^^めちゃくちゃ楽しみです^^宮内さん5月画像
何度かこのニュースレターでもご紹介させていただいた、アージリス。大学院時代にアージリスを勉強した際の恩師からも、「(企業組織の)学習とは、変わり続けること」との言葉をいただいたことが忘れられません。今月は少し違った角度から、企業組織の学習に関してご紹介させて下さい。以下は2016年5月9日日本経済新聞『春秋』の抜粋です。
▼キツネが獲物を捕らえる能力を高めたら、ウサギやネズミは速く逃げたり上手に隠れたりする力を磨かないと滅びかねない。その逆もまた真なり。キツネと競ってウサギなどを狙うオオカミにしても、絶滅のおそれに直面する。
▼つまり、生き物はたえまない競争を続けることによって種を保っている、という。(中略)企業間の競争にぴったりかもしれない。内外で発表が相次ぐ企業の決算や再編の動きからも、全力で走り続けないと生き残れない現実が浮かんでくる。
→(私)経営戦略に関し、生物学的見解に基づいたアプローチが少し面白い^^
▼もっとも、生き残るための戦略はさまざまだろう。爬(は)虫類の進化に詳しい平山廉・早大教授によれば、カメは忙(せわ)しなく活動する哺乳類とも巨大化した恐竜とも異なる第3の道を選び、2億年も栄えてきた(「カメのきた道」)。一見のんびりした、つつましい生き方こそ、成功の秘訣。そんな企業だってあるかもしれない。
→(私)カメは進化の過程でニッチ戦略をとったのか^^?これが‘学習’の過程なのか?
とにかく日経記者がつぶやいた、経営戦略に対する生物学的アプローチに私、ビビッと来てしまいました^^。
恩師のことば「学習とは、変わり続けること」を胸に、アージリスの書にまさに取り組みなおそうと思った矢先の、5月9日の日経記事との出会い。 しかも5月9日は私の○○歳の誕生日(笑)。これらのめぐり合わせに不思議な縁を感じます。 次月はアージリスの書評に挑戦してみます。

★日頃の感謝を伝えましょう!★    住吉いずみ|アソシエイト

こんにちは、住吉です。皆さま、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?お天気にも恵まれた日が多かったですね(*^^*)
私は、遠出や旅行はしませんでしたが、地元で家族とのんびり過ごしました。 甥っ子の初節句をお祝いしたり、つい先日は「母の日」でしたので、母のリクエストメニューで夕食を作ったりしました。とても喜んでもらえました♪
普段何気なく過ごしていると、家族や友人、周りの方々に自分がどれだけ支えてもらえているのか忘れてしまいがちですよね。かといって、毎日欠かさず意識して「ありがとう。」と伝えるのもなかなか難しい・・・。ですので、誕生日や記念日、お祝い事の時など、何かのきっかけがあった際には、ちゃんと日頃の感謝を伝えなければいけないなあ、と改めて感じたゴールデンウィークでした。
さて、先月は年度初めということでお客様の研修合宿やキックオフ、決起集会に多数参加させて頂きました。緊張いっぱいの新入社員の方々、初めての後輩に向けてプレゼンテーションをする先輩社員の方々、今期の方針・目標を社員の皆さまに熱く語られる社長のお姿を拝見し、私自身も身が引き締まりました。皆さまは、年度初めに立てられた計画や目標を継続できていますか? 何かを始めることは難しいですが、それを継続させることはもっと難しいです。私自身も挑戦している最中ですが、たくさん失敗を繰り返しています。 最近読んだ本で、継続させるためには「成功を細かくする」と書かれていました。3日坊主になってしまった時に、「続かない自分はダメだなあ・・・。」と落ち込むのではなく、「3日間続けることには成功した!」と考えると、今度は4日間、5日間続けてみよう!と前向きな気持ちになれますよね。いきなり100点は難しくても、少しずつ点数を取れるように頑張りましょう!
5月以降も、おかげさまでアポイントが続いております。夏に向けて駆け抜けます!今月は以上です☆

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(写真左)甥っ子の初節句に作った鯉のぼりケーキです。少し太り気味の鯉です。笑

(写真右)母の日のリクエストはカレーでした!おいしく出来ました♪

 

 


2016年4月号

★今月のTOPICS★ 業績が良い会社の経営者の考え方   長尾康行|中小企業診断士

こんにちは、長尾経営事務所代表の長尾です。4月は世間が動く時期で私共の事務所がある本町界隈でもフレッシャーズを多く見かけます。
IMG_2167一生懸命頑張って立派なビジネスマンになっていただきたいものですね。さて、4月は我々の業界も何かとバタバタする時期です。私どものお客様も3月決算が多く、4月は新しい事業年度の始まりでもありますので方針発表会などを開催されるお客様が多くなります。私もオブザーバーやゲスト枠で参加させていただいておりますが、個人的にはこのように期首に方針発表を行う、上半期が終わると反省を含めた振り返りと下半期に向けての確認ををしっかりとやられているお客様は業績も好調であると実感しています。これは特定の業種や企業規模に限った話ではなく、どの業種どの企業にも言えます。
これは偶然かというと決してそうではありません。私が見る限り、方針発表や半期の振り返りを行っている経営者様には、皆さんにあてはまる2つの共通する考えをもっておられます。
1つ目は「凡事徹底」という考え方をもたれている事です。凡事徹底とは当たり前のことを徹底的に行うという意味です。お客様に喜んでもらいましょう、ルールを守りましょう、キチッとしましょうという事を経営者の方は言われております。決して難しいことは言いませんし、売上や利益を劇的にあげるウルトラCのような事も社員にお話する事はありません。
2つ目がマーケットインという考え方が無意識に染みついているという事です。マーケットインとは市場(お客様)が何を求めているかを起点にビジネスを組立てる考え方です。逆の意味でプロダクトアウトという考え方があります。プロダクトアウトは自社が売りたいもの、得意なものを起点にビジネスを組み立てる考え方です。プロダクトアウトの考え方は、高度経済成長期のように「作れば売れる」時代に沿った考え方に近いですが、現代のように消費者・買い手の求める内容や基準が高度になっていく場合は、自社の視点だけを全面に打ち出すのではなく、お客様に喜んでいただけるかが一番重要なことです。 方針発表や定期的に振り返りをキチッと行っている経営者は、この2つを意識的か無意識かはわかりませんが肌感覚で重要だと感じておられます。私も凡事徹底とマーケットインという考え方は経営における原理原則だと思います。業績が低迷している時にぜひ思い出していただきたい事ですね。

*写真より*
4月6日に38歳になりました。気付けばアラフォーですがまだまだ青春真っ只中!38歳の誕生日を会社で祝っていただきました。

★山陰地方からのレポート★     宮内伸人|パートナー

山陰宮内です。春ですね。日本中で入社、入学などの門出が繰り広げられています。弊社代表のブログでも、ビジネス街を闊歩するフレッシュマンへのエールが送られていました。
なかでも、「若者よ。自分軸を捨てろ」の一節には私自身も感じ入るものがありました。 自分軸を捨てる→他人に想いに報いる ということの大切さに、私も背筋が伸びた次第です。
さて今月はミラサポの「専門家派遣事業」を通じた山陰事務所の新しい取組みをご紹介します。山陰事務所はこれまで経営改善計画策定支援事業に準じたコンサルティングタスク、補助金申請や販路拡大支援業務を中心に活動しておりますが、今般ミラサポを通じて「創業支援タスク」の取組みを開始させていただくことになりました。(支援詳細の記述は控えさせていただきます。すみません><)
ミラサポは中小企業庁監修のサイトで、中小企業・小規模事業者の未来をサポートすることをミッションとしております。メールマガジンの登録をしておくことで毎日企業経営のヒントが届けられますが最大の利点は、やはり「専門家派遣事業」。
このスキームの最大の特徴は、専門家による支援を無料で最大3回まで利用できることです。企業経営上の悩みをお抱えの場合、トライアルもかねてこのスキームを利用するのも良策と考えますので、皆様も是非ご検討なさってみてはいかがでしょうか。今月はここまでです。
※ミラサポのサイトで「専門家派遣」と検索・申請すると閲覧できます。 (https://www.mirasapo.jp/)

★今の若手社員が求めているもの★    住吉いずみ|アソシエイト

こんにちは、住吉です。先月号に引き続き、今月も採用に関するお話です。
4月2週目に入り、この春から社会人になった方々は少し緊張が解けてきた頃でしょうか。私も当時を振り返りますと、新卒入社した会社で東京の配属となり、人生初の一人暮らしが東京・・・と、期待と不安が入り混じった気持ちでいっぱいでした。懐かしいです。
さて、中小企業にとってはなかなか毎年新卒採用、というのは難しいですが、それでも若手社員の方が入社されることがあると思います。 最近の若手は向上心が無い、積極性が足りない、打たれ弱い・・・等、ネガティブなご意見をお聞きすることも多いです。そこで、今の若手社員は仕事に対してどういう考えを持っているのか調べてみました。様々な統計資料や記事がありますが、印象に残ったものを少しですがご紹介します。
リクルートさんと並んで、人材大手であるマイナビさんの調査で 「2016卒マイナビ大学生就職意識調査」 というものがありました。対象はこの春から社会人となった方々で、彼ら(彼女ら)が就活生だった時に行われたものです。先月号で、大手志向の学生は減っているといったお話をさせて頂きましたが、実際にこんな項目がありました。質問は 「あなたは『大手企業志向』ですか、それとも『中堅・中小企業志向』ですか?」 という内容で、回答は『大手企業志向』が42.9%、『中堅・中小企業志向』が52.5%でした。なんと中堅・中小企業の方が多いんですね。ただし、前提として『やりがいのある仕事であれば』 という条件があります。個人的な意見としては、やりがいは自分で見つけるものだと思うので、若干納得がいかないのですが、言い方を変えれば、自分がやりがいを感じられるのであれば企業規模についてはあまり問わない、ということです。また、こちらと別の質問で 「企業選択をする場合、どのような企業がよいと思いますか?」 という項目もあるのですが、こちらの1位は『自分のやりたい仕事(職種)ができる会社』でした。この調査対象は就活生ですが、2~3年目の若手社員にも共通であると考えて良いと思います。
何度も繰り返し申し上げておりますが、知名度や給料は大手企業に敵わないとしても、今の若い世代が求めているのは、必ずしもその部分ではありません。「うちは小さい企業だから・・・。」と諦めるのはまだまだ早い!まずは目の前の資金繰りや経営基盤を安定させることが先になりますが、将来のための投資、チャレンジも一緒に行っていきましょう!

 

2016年3月号

★今月のTOPICS★ 地方の取り組みは都心部より素晴らしい!?   長尾康行|中小企業診断士

皆様こんにちは、長尾です。3月から5月にかけてはかなり仕事が立て込んでおり、集中力を高めていかなければと日々自分を戒めております。でも、厄介な花粉症の季節でイマイチ集中力が上がりにくい時期とも言えますね。ここは薬とマスクで凌ぎます。
さて、実はこの原稿を東京から書いております。今週はセミナーウィークで講師として大阪・東京で1回ずつ登壇し、受講者としても同じく大阪・東京で1回ずつ受講します。特に今日(3月10日)は東京の大手町で中小企業再生支援協議会の全国本部のセミナーを聞きに行きます。私にしては非常に重要なセミナーになるでしょう。全国の再生事例や最新の再生スキームも聞くことができると思うので、しっかり勉強して皆様にシェアできればと思います。
しかし、いつも思うのは全国の事例を聞けば聞くほど大阪の取り組みは本当に酷いということです。これは再生支援協議会に限った話ではありませんが、行政の取り組みというのは地方に行けばいくほど活性化されている事に気が付きます。京都や静岡、島根の行政や金融機関の取組みと大阪とを比較するとまるで雲泥の差(大阪の関係者の方ごめんなさい)です。この背景には企業の数や地方の企業がその地域に与える影響もあるのかなと思います。例えば京都の老舗や静岡の温泉旅館などは存続させないと連鎖反応が起こる可能性等も加味して支援しているのかもしれません。それに比べ大阪や東京の中小企業などは数ある企業の中の1つという感覚なんでしょうか。とにかく杓子定規な話しか出てこないというのが私の感想です。
しかし、行政や制度、機関の動向に左右されるわけにはいきません。そのために私どものようなコンサルタントが存在するのですから。

★山陰地方からのレポート★ 幹部とは?    宮内伸人|パートナー

山陰宮内です。先月は幹部会議を通じて、参加者の間で防衛的ルーティンの存在を垣間見たという話をお伝えしました。ここでもう一度防衛的ルーティンに関してあらためて説明させてください。
人や組織は仕事を進めるうちに困難な物事に遭遇することがあります。時には自分たちが認めたくない現実にも直面します。この認めたくない現実に直面すると、「言い訳のための理論」を無意識にそして本能的に用いてしまいます。米国の経営学者C.アージリスによればこの状態を創出するドライバーが防衛的ルーティンです。防衛的ルーティンは人や組織のラーニングを阻害する要因となりますので取り除く必要があります。
通常、企業の組織は経営幹部を中心とした上位組織と、一般の社員を中心とした下位組織とに分けられます。(上位組織と下位組織とを上手に連携させる役割が中間管理職です) 誤解を恐れずに申せば、組織とは無数の防衛的ルーティンの複合体です。従って企業内に存在する無数の防衛的ルーティンの除去に関しては、私どものようなコンサルティング機能の活用が最も有効です。(これは非常に困難を伴う仕事です。具体的な手法に関する説明は省略します)
しかし、先月の幹部会議の場合はどうでしょうか。幹部とは言うなれば、社長の右腕。すなわち、社長の意図を瞬時に理解し体現することができる存在です。もちろんそれを期待される存在でもあります。
-「この会議の参加者は幹部社員。今回自分が彼らに示した問いは、幹部社員ならば常日頃より、社員の行動軌範の向上や、販売戦略の検証などに関しては考えているはずだ・・」
この発言は先月号小欄での社長の発言です。この発言を受けて、幹部社員というものは多少先回りしてでも自分なりのソリューションを経営者へ示すのが真の役割ではないでしょうか、とも思えます。なぜならばほかでもない、幹部社員としての気概を持っているのであれば、たとえ認めたくない現実に直面したとしてもそれを克服する義務があるように思えるからです。
小括すると、
①組織全体を対象としたあるいは組織成員に対するコンサルティングは有益、
②一方で幹部社員は自助努力で防衛的ルーティンの克服ができるはず?
となるのでしょうか?②は自分で書いていても「どうかな?」って思いますが ><。
このことは今後の私自身の課題です。今月はここまでです。

★2017卒の就活が本格スタート★    住吉いずみ|アソシエイト

こんにちは、住吉です。 寒い日が続いていましたが、最近は少しずつ暖かくなり、春めいてきたように感じます。
さて、3月に入り、2017卒の就職活動が解禁となりました。街中でもリクルートスーツを着た就活生の皆さんを多く見かけます。私は2013卒でしたので、もう4つも下になるのか・・・と、時間の経過に驚いています。
日々、お客様のもとを訪問する中で「採用」は非常に大きなキーワードです。特に新卒採用に関しては、中小零細企業にとって厳しい課題のひとつでもあります。 体系的な教育研修や福利厚生の充実、企業の知名度といった面で、大企業に勝るのはなかなか難しいですね。 私が就活生だった頃には、俗に言う 「大手志向」 「安定志向」の学生が多いと言われていました。実際、ブランド力のあるメーカー、インフラ、銀行、商社ばかりにエントリーしていた友人も何人もいましたし、多くの学生がそうした傾向にあったと思います。もちろん個人の自由ですから、それが良いとも悪いとも言えませんが・・・。
しかし今日、ニュースで大手企業の買収、倒産や不正会計などの話題が多く取り上げられ、『大手企業=安定』という方程式が崩れています。そもそも、安定は企業に求めるものではなく自分で手に入れるものです(と私は考えています)が、就活生も少なからず、「大手志向」「安定志向」という考え方に関して、疑問を感じつつあるのではないか…と感じています。 中小零細企業にとっては、まさに絶好のチャンスではないでしょうか。大手企業には適わないと嘆くのではなく、まだ発展途上の当社だからこそ、会社を創っていける、第二創業メンバーになれる、といった切り口でアプローチするのも良いかと思います。今後、採用に関する情報も続々出てくるかと思いますので、随時お伝えさせて頂きます。

★編集後記★編集後記201603

今年の1月からスタートした、1年間で100冊の本を読む『読書100冊チャレンジ』ですが、この頃はお客様
に「何冊読んだの?」とお声をかけて頂いたり、オススメの本を教えて頂くことがあります。嬉しいです♪ ちなみに、3月8日時点で17冊、という進捗状況です。少し遅いペースですが、読みたい本はたくさんあるので、引き続き励みます。これまでは1冊の本を読むのも億劫に感じていましたが、今ではカバンの中に本が入っていないとそわそわします(笑)習慣づいてきた証拠でしょうか。今度は、読書の質も上げていきたいです。(写真はこれまでに読んだ本の一部です☆)

2016年2月号

★今月のTOPICS★ 向き合う覚悟はあるか?   長尾康行|中小企業診断士GTY0000831802

確定申告の時期がやってきましたね。私は今日(2月9日)時点ですべての準備が終わり、提出するのみとなりました。私は毎月きちんと試算表を作っていますので、この時期になっても慌てることはなく、数時間で確定申告を済ますことができました。
「そんなことは当たり前だろ」と思う方はそれで良いのですが、中小・零細企業ではその”当たり前”の事ができていないケースが少なくありません。特に業績が悪化している企業に限って毎月の試算表が作成されていません。経営者も業績に興味がないように見えます。しかし、経営者にとって業績というのは自分の通信簿のようなもので、本来は興味深々なはずです。実際のところ、創業当時は毎月業績をきちんと確認していたはずです。それがだんだん辛くなってしまって放置するようになったのでしょう。皆様も苦しい事や自分に都合の悪い事には蓋をしたいと思いませんか?確かに辛い事、苦しい事を受け入れるのには勇気が要ります。しかし、どこかのタイミングで受け入れなくてはなりません。人は苦労や逆境を受け入れてそれを乗り越えようとする過程で成長するのではないでしょうか。会社の成長も同じで赤字の原因を突き詰め、それを皆で一丸となって解決する過程で成長(改善)していきます。
我々、コンサルタントにとってもご支援ができるのは経営者や幹部が本気で自社の問題に向き合う覚悟があるというのが前提になっております。逆にその想いがなければ我々に出来ることなど何もない事もお伝えしておきます。

★山陰地方からのレポート★    宮内伸人|パートナー

山陰の宮内です。スマホやタブレット全盛のこのご時勢。わからないこと、知らないことに直面するたび、気軽にネット検索により、「最も正しいと思われる‘解’」に辿り着くことが本当に多くなりましたね。この検索の際、時には自分が知りたい内容やあるいは理解していない内容を自らの力で言語化する作業が生じます。私もこの作業に関してはまだまだ自己鍛錬が必要だと考えております。私の自己鍛錬法は極めて原始的。単純に語彙を増やすことも必要ですが、私の場合は新聞のコラムの10文字要約などをしております。コラムなのでさすがに単語レベルにまでブレイクダウンすることは不可能ですが、要約作業は自分がわかっていないことや知らないことを言語化することにつながります。たとえば日本経済新聞の「春秋」などは、字数も500字程度と短いので継続的なトレーニングが可能ですのでおすすめです^^。
ところで今月と来月は「会議への臨み方」に関して少し感じていることを述べたいと思います。
先日、業歴30年のとある建設系の会社の幹部会議に参加させていただきました。この会社は30代の二代目経営者含め社員数が13人。営業職能5人、工務職能4人、管理職能3人というバランスですが、工務職能の平均年齢は60歳を超えており、急ぎ次世代スタッフの獲得が要請されております。当日の幹部会議の参加者ですが私を含めて6人。30代が2人、40代は2人それに、60代が2人の構成です。幹部の高齢化が進みやすい中小零細企業においてはまずまずのバランスではないでしょうか。
さて当日の幹部会議に向けて参加者は事前に経営者から発信された課題に対して解答を準備し臨みます。課題は次の二つです。
(1)「社員の行動軌範向上のための具体的施策について述べよ」
(2)「これからの当社販売戦略について具体的に述べよ」
さらにこの幹部会議に臨むにあたり経営者よりあるルールが課されていました。それは「課題解答に関する参加者同士での事前相談の厳禁」というものでした。各人が考えぬいた解答を準備し、会議当日に「よーいドン」の形で披露し、ぶつけあいたいという経営者の意図によります。いいかえれば、参加者各位のできるだけ多様な見解を得て、それを材料として有意義な議論を重ねたいとの意図です。
幹部会議当日を迎えました。議長は経営者です。当日は多様化されたユニークな意見が多く飛び出し、まさに豊富な材料に満ち溢れました。しかしながら、議論の進行はあまり芳しくありません。経営者の進行は見事でした。しかしながら会議の様相は参加者全員のインタラクティブ(双方向)な議論からは程遠かった。いろいろな原因があると考えられますが、今回の原因はまさしく「参加者の事前共有」ができていなかったことにあると私は決め付けておりました。後日、私はその経営者とお話をする機会がありましたので、この会議時に抱いた疑問、すなわち、「参加者の事前共有」をなぜ行わなかったのかという点を問いました。すると経営者からは明快な解答が。すなわち、「この会議の参加者は幹部社員。今回自分が彼らに示した問いは、幹部社員ならば常日頃より、社員の行動軌範の向上や、販売戦略の検証などに関しては考えているはずだ・・」ということです。
経営者の考えはいたって正論です。決して間違ってはいません。このことから、私は、今回の会議が芳しくなかった理由を単純に「参加者の事前共有の欠落」に帰結しようとしたことを反省しました。これはもしかして、2013年12月号でも記させていただいた「組織防衛的ルーティン」の発現ではなかろうか。参加者が真に議論をしたくても、いざ議論の場に立つと意図に反して違うことをしてしまっているような状況に陥っている可能性が強いのかもしれません。先ほど、幹部会議がインタラクティブな議論の場ではなかったと記しながら、一番インタラクティブでなかったのは実は私自身ではないか!と気づいた次第です。この会社の組織防衛的ルーティンを検出し取り除くのが、自らの職能。はたと気づいた瞬間でした。まさに冒頭の、「わからないことの言語化」の作業の欠落><!次月も幹部会議に関してレポートいたします。今月はここまでです。

★タイムアタック★ 住吉いずみ|アソシエイト

時計今月で、入社して8ヶ月になります。仕事内容も、数値資料の作成やサポート業務から、ゼロからの企画書作成や自分自身が主体となったプロジェクトの進行、と変化してきました。責任とやりがいを感じるとともに、たくさんの壁に思いっきり激突しております(笑)。
中でも一番苦しんでいるのが「時間管理」です。ひとつの仕事に対して膨大な時間がかかってしまいます。初めての事だから仕方が無い、と言ってしまえばそれまでなのですが、そんな甘っちょろいことは言ってられませんので、早急に改善が必要です。現在チャレンジ中なので、まだこれといった正解は出てきていないのですが、具体的に2つのことに取り組んでいます。
1つ目は、「仕事を細分化してそれぞれに所要時間を設定すること」です。普段、手帳に自分のタスクを箇条書きで記入して、終わったら塗りつぶすという方法を行っているんですが、今まではざっくり「A社への企画書作成 60分」くらいしか書いていませんでした。これを現在は、「企画書2ページ目の図を手書きで作成 15分」と細かく書いて、その結果もあわせて書くようにしています。自分が何に対して時間をかけているのか、後で振り返ったときに分かるので、今後に繋げられるのでは・・・と感じています。
2つ目は、「時間厳守を最優先事項にすること」です。恥ずかしながら、普段から時間にルーズな面があり、ギリギリになって行動することが多かったんです。こういうだらしなさが、間違いなく仕事にも影響を及ぼしているはず・・・。そこで、普段の何気ない生活でも、時間を決めて取り組んで、何が何でもその時間に終わらせる。もし出来なかったらスッパリ諦める、ということを行っています。そのせいか、短時間で家の掃除が出来るようになりました。笑 決して、無責任に途中で放り出すという事では無いのでご安心下さい。
おそらくたくさん失敗を繰り返すと思いますが、試行錯誤しながら、少しずつ成長していければと思います。頑張ります!

 

2016年1月号

★今月のTOPICS★ 今年は健康とダイエットをテーマに  長尾康行|中小企業診断士

皆様、明けましておめでとうございます。全国的に穏やかな天気に恵まれて2016年がスタートしました。私は2014年の末に新築した2世帯住宅で家族が集まり、IMG_0792おせちを囲みながらゆっくりと過ごさせていただきました(2015年の正月は引っ越しでおせち料理どころではありませんでした)。若い時はお正月があまり好きではありませんでした。家族で集まるのも面倒で、おせちも美味しいとも思った事ありませんでしたが、最近は良い時間だなと感じるようになってきました。私ももう37歳ですから、落ち着いてきたのでしょうか。<右写真は今年のおせち料理です>
さて、仕事においてはこれまで通り事業再生および経営改善支援をサービスの軸に据え、人事制度の構築などを今期も全国各地で行ってまいります。私が独立したのが2009年ですからもう7年目になります。10周年を迎える頃には仕事の仲間をもっと増やしてチームとして活動できるように事業を拡大していきたいと考えています。支援の質や量、スピード感を上げる事も当然推し進めます。
IMG_0480 また、プライベートでは年に2,3回は海外に行って視野見聞を広めたいと思います。昨年は遊びですが香港・マカオに、社員旅行でマレーシアに行ってきましたが、海外に行くとやはり刺激をたくさん受けます。ヒト・モノ・カネ(まるで経営資源ですが)のパワーや規模が成熟した日本とは全然違います。外から日本を眺める、日本で日常生活を送っている自分を海外から見直してみる事でモチベーションを高めることができます。そして、もう1つ。今年は例年以上に健康に気を付けたいと思います。昨年も私は比較的健康だったものの、家族やお客様の何人かが病気をしたり入院したりしました。幸いにも皆、大事には至りませんでしたが家族やお客様、友人も含めやはり健康であることが何よりも大切ではないかと思います。私も、少し!?太り気味で血液中の脂肪である中性脂肪が成年男性の上限値の3倍近くあり、脳こうそく、くも膜下出血がおこりやすいと診断されたことがあります。中性脂肪を下げるには3通りあります。① 炭水化物や食べる量を少なくする、② 有酸素運動をする、③ ①と②を同時にする。 うーん、どれも難しいですね(苦笑)。でも、今年は頑張って痩せて中性脂肪を正常値にもっていくことを目標にします。現在は月に1回か2回のフットサルと自宅でエアロバイクをこいでいますが、これにウォーキングやサイクリング、適度な食事制限を行います。だんだん痩せていく長尾をお見せしていきますよ!皆様も健康に最優先にしながら仕事にプライベートにと充実した1年をお過ごしください。 <左写真は昨年しまなみ海道を走破した際の一枚>

 

★山陰地方からのレポート★ ことしのお正月     宮内伸人|パートナー

山陰宮内です。あけましておめでとうございます。今年の山陰のお正月は、好天に恵まれ非常に穏やかでした。今冬が暖冬であるとの予想に違わず、山陰事務所のある松江市では未だ積雪が観測されておりません。
今号では、私、宮内の今年の元日のお話をさせてください。わたしどもの元日は、現在88歳の義理の母のもとに全員が、総勢20人以上があつまりにぎやかに過ごすのが常でした。昨年の元日までそうでした。ところが、昨年の1月の後半より、母は体調を崩してしまい、またたく間に気力も体力も衰えてしまい介護施設にお世話になることになってしまいました。母は、何でもできる方です。手作りのお味噌、奈良漬け、あじの開き、、素朴ではありますがその味が私たちの支え。しかし元気だった母が、日ごろより畑仕事も元気にこなしていたあの母が元日直後、突然ほぼ寝たきりの状態になってしまいました。
そのような状況の下、今年の元日を迎えることに。今年は、これまで母が中心となってしてくれていたお正月の準備を、はじめて自分たちの手で行いました。そして元日当日、母を介護施設に出迎えに。この日だけは外出許可をいただいております^^。
母がほぼ一年ぶりに我が家にもどってまいりました。心なしかとてもうれしそうでした。と同時に、自由にうごくことができなくなったわが身のことをとても残念がっている様子が垣間見え、私自身とてもつらかったですが><。
母ほどのもてなしはできませんでしたが、私ども夫婦が中心となってことしの元日はのりきりました。そして、何よりも母は毎年のようにこの大仕事をほぼ一人で平然とやってのけていたことを思いました。
「愛する家族の笑顔を見るのが私のよろこび」が、母のモットーです。気負わず自然にいつもやってのけてくれていました。ありがとう、お母さん^^!まだまだこれからもいろんなことを教えてほしい。そしてもっと恩返しがしたい。そんな自慢の義母です。
2016年の宮内は、そんな母の姿にあやかり今一度原点に返ります。義母のモットーである「愛するもののために」という情熱に真摯に学んでいきたいと思います。今年度もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

★フルスロットルの一年に★ 住吉いずみ|アソシエイト

皆様、新年明けましておめでとうございます。
年末年始はどのようにお過ごしになられましたか? 私は大学時代の友人と年越しパーティーをして2016年を迎えました。顔写真入りのオリジナルTシャツを制作し、手作りのご馳走と年越し蕎麦、実写版福笑いに書初めと、思いつく限りの楽しいことを詰め込んだ、濃密な年末年始でした。 長尾経営事務所での2015年を振り返りますと、6月に入社してから、たくさんの経営者や幹部の方と出会いました。社会人3年目で経営に関する知識もほとんど無い私が、こうした方々とお会いさせて頂くのは、本当に有難いことだと感じています。 事業再生や経営改善支援といった我々の仕事は、もちろんすぐに出来るものではありませんし、10年、20年と経験を積んでも、まだまだ足りないかも知れません。しかし、右も左も分からない新人期間はもう終わりました! いつまでもお客様から教えて頂くばかりでは、本末転倒。2016年はもっと貪欲に、私だから出来ることを見つけて実践する一年にします。1月号写真住吉
その一環として、あることに取り組みます。口だけで終わらないためにも、この場をかりて宣言します。その名も 『読書100冊チャレンジ』。 今年中に100冊の本を読みます。ビジネス本だけでなく、色んなジャンルの本を読んでみようと思います。しっかりカウントしますので、「今何冊読んだ?」と、住吉を見かけたらぜひお声かけください。笑
今月の写真は、初詣での一枚。おみくじは末吉でした。仕事運は「真実一路で慎めば実利有り」と。頑張ります。本年もよろしくお願い致します!

 

★編集後記★

一年の始まりとなると、何か新しいことを始めたくなりますね。長尾経営事務所でも、新年から大きく2つのことを始めました。
ひとつは、始業時間の変更です。 今までは9時半からでしたが、今年からは1時間早めて、8時半を始業時間としました。9時半出社にすっかり身体が慣れてしまっているので、非常に朝がつらいのですが、やはり朝型の方が良いですね。 朝型には多くのメリットがあると言われていますし、昨年11月のニュースレターでもお伝えさせて頂きましたが、集中力が持続しやすいのは午前の時間帯です。実際に、8時半始業が始まってから1週間ほどが経ちますが、たった1時間早まっただけで、不思議と一日がすごく有意義に感じるんです。物理的な時間よりも、気持ちの面が大きいかも知れません。
もうひとつは、長尾経営事務所のブログの刷新です。代表の長尾と住吉が個人ブログを立ち上げ、それぞれ更新していくことになりました。(長尾経営事務所のホームページからリンクしていますので、お手すきの際にご覧頂ければ嬉しいです。)一人でも多くの方に、長尾経営事務所を知っていただき、そして一人でも多くの方のお役に立てるよう、情報発信してまいります。
2016年が、皆様にとって素敵な一年になりますように!気持ちの良いスタートを切りましょう!

 

 

2015年12月号

★今月のTOPICS★ 来年はイノベーターに!  長尾康行|中小企業診断士

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いよいよ今年もあと僅かになりましたが皆様はこの1年振り返っていかがだったでしょうか?
私は有難いことに年々忙しさが増しており、目の前の仕事をこなすのに必死な1年でした。そのため去年に「来年はこれを頑張ろう」と決めていたことの半分もできませんでした。これはスケジュールにしっかり落とし込めなかったことが要因で、大いに反省しなければなりません。「忙しいからできませんでした」というのは一番ダメな言い訳だと思いますから・・・。
しかし、少しだけ自分を褒めることが許されるなら、社員を雇用できたこと、社員旅行として皆で海外に行ったことは良かったかなと思っております。そのようなことは独立当初に想像もできなかった夢のまた夢のようなことでした。そうしたことを少しずつではありますが実現できてきているのは、遅々たる歩みながら方向性は間違っていなかったのかなと感じます。来年については規模の拡大をテーマにしたいと思っています。そのためには私自身が人間として、経営者としての器を大きくしなければなりません。結局、企業の規模や質は経営者の人間性や能力以上には成りえません。私どもが事務所を開いて6年になるにも関わらず、まだ小規模事業者の域を出ていないのはまさに私の器が小規模であるからにほかなりません。器の小さな私が、器の大きい私になるにはイノベーター(革新者)にならなくてはなりません。イノベータP1540861ーとは現状の延長線上ではなく、常識を超えた発想をもち、それを実践していく人のことです。イノベーターになるには周りの人が「それは無理だ」と思えるような方針や計画を打ち出さなくてはなりません。トヨタやパナソニック、ユニクロもとてつもない目標をもったことからすべてが始まっています。ですから私も売上●億、従業員数●●人というように現状からかけ離れた目標を設定し、それを本気で追いかけ、実行していこうと思います。その一歩目が来年に踏み出せるよう気を引き締めていきたいと思います。
来年はイノベーターになるため一気にギアを上げていきます。今年最後のニュースレターが個人的なことばかりになってしまい申し訳ありません。皆様にとって来年が良い年になりますように!それでは来年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 ★山陰地方からのレポート★ 山陰宮内の少し早めの2015年度振り返り ^ ^   宮内伸人|パートナー

山陰宮内です。今年も残りあとわずかとなってまいりましたね^^。とにかく、やり残したことがたくさんあって・・・><。
今月は年頭のニュースレターで私が書かせていただいた内容に基づき、私自身の歩みを少しだけ振り返ってみたいと思います。年頭では、「(私たち)中小企業も自らが自律的組織であるかどうかを問い、改善し2015年を戦ってまいりたいと思います」と抱負を述べましたが果たしてそのようにできたのか??自らのPDCA^^!
まず長尾経営事務所(山陰)としての総括。私共の主力タスクである支援業務に関しては、代表者さまや現場担当のみなさまとの協働で改善というゴールに向けてプランニングからスタートしますので、PDCAの貫徹に関しては言うまでもありません。また、自律的組織の創生に関しましても今年の前半に長尾と一泊二日の強化合宿を実施、弊事務所の中長期ビジョンの策定とそれを満たすための具体的施策の申し合わせも実施しました。この点に関しましてもゆっくりと確実に前に進んでいます。何よりも今年は住吉という新戦力も加わりました。他にも、後半は山陰独自の実験的な取組みも開始しました。(内容に関しましてはまたお知らせいたします)こちらに関しましては以前お世話になった方との偶然の再会がきっかけになってのことでした。今の段階ではまだ海のものとも山のものともつかない段階ですが^^。このように長尾経営事務所(山陰)としての活動は、かろうじてPDCA的確認に資する内容であったと総括します^^
一方、私個人としてはどうなのでしょうか?このことに関してははずかしながら、全くの計画も抱負もありませんでしたのでPDCA的確認などまったくできません><。私自身がワーカホリックでは決してありませんがついぞプライベートライフに関して全くの無関心であったことを自己反省する次第です><。忘年会シーズン真っ只中。私もこれからの20日間は、ビジネス上の仲間や旧友などを中心とした飲み会が続きます。せっかくの機会ですので、このような仲間から私自身のプライベートライフの充実に関するヒントを探してまいりたいと思います。今月はここまでです。

★第一印象は最初の数秒で決まる!★  住吉いずみ|アソシエイト

早いものでもう12月ですね。布団からなかなか出られなくなってきました。メラビアン
さて、今月は日々の中で感じたことをひとつ書かせて頂きます。仕事柄、外に出ていることが多いので、移動中の電車や歩いている時に、同じく移動中のビジネスマン(ウーマン)の方を多く目にします。すると、パリッとしていて、バリバリ活躍されてそうだな、オーラがあってカッコイイな、という方と、逆にすごく暗そうな方や、下を向いてとぼとぼ歩いている方もいて、非常に対照的に映ります。もちろんこれは、高級なスーツを着ているから、とか美人だからということではありません。背筋がピンとしていて、颯爽と歩いている方は、はたから見てもやっぱり素敵ですよね。
こうした人の印象や、相手に与える影響に関する法則として、「メラビアンの法則」が非常に有名ですが、実はこの法則って誤った解釈をされていることが多いんです。「メラビアンの法則」は、1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンによって提唱されました。対人コミュニケーションにおいて、人の行動が相手にどんな影響を及ぼすかを研究したものです。その結果、話す人の見た目や表情などの視覚情報が55%、話し方や声のトーンなどの聴覚情報が38%、話の内容などの言語情報が7%となりました。この結果が誤釈されて、「話の中身よりも話し方のテクニックを磨こう」「見た目が第一」などとよく言われているのですが、決してそうではありません。
実際の研究内容は、「視覚」「聴覚」「言語」が矛盾した情報が与えられた時に、人はどれを優先して受け止めて判断するのか、という実験です。例えば、すごく嫌な顔をしてため息をつきながら「ありがとう」と言われた場合、(すごく嫌な顔【視覚】とため息【聴覚】とありがとう【言語】が矛盾しています)言われた方は、おそらく嬉しくないですよね。これは言語よりも聴覚や視覚を優先して判断しているためです。
逆に言うと、見た目がだらしなくて自信なさそうに話していると、どんなに素晴らしいことを言っていても、なかなか相手に良くは思ってもらえません。もったいない!
寒さで身体が縮こまって、姿勢が悪くなってしまいがちですが、ぐっと伸びをして、背筋を伸ばし、かっこよく今年いっぱい走り抜けましょう!

 

 

2015年11月号

★今月のTOPICS★ 経営者の器  長尾康行|中小企業診断士

11027948_942655869139235_5192819218887601175_n皆さん、こんにちは。この半年ほど中学時代や地元の友達と会う機会が増えてきました。私がこういう仕事をしているために、自営業の友達から相談が来たり、フェイスブックで友達申請をされたりと、ここ半年でも6,7人と20年以上ぶりに会いました。不思議なもので地元の友達は何年経過しても、まるで昨日会ったばかりのような感覚で接する事ができます。仕事の話、家庭の話、学生時代の話をしているとあっという間に時間が経ちますね。一方で社会に出て仕事を通じて知り合った友達や上司、部下あるいは先輩、後輩と久しぶりに会うとどうでしょうか。相手にもよるでしょうが、地元の友達と久しぶりに会った感じよりも多少の距離感を感じてしまいます。それほどまでに地元の友達というのは特別なんでしょう。今月も一人20年ぶりに会う予定の友達がいますので今から楽しみです。

さて、前置きが少し長くなりましたが今回は経営者についてです。企業規模の大小に関わらず、経営者というのは大変な職業です。経営者には大きく2通りあります。創業者と2代目以降の後継ぎ経営者です。創業者と後継ぎ経営者のどちらが大変か?という議論を以前に誰かとした記憶があります。結論は忘れましたが今ならどちらも大変ですと答えます。創業者は何といっても無から有を生み出す圧倒的なパワーとカリスマ性が必要です。

一方、創業者の後を継ぐ2代目以降の経営者は先代の作った負の遺産をやっつけるのに莫大な労力と心労が必要です。負の遺産とは借金や使えない社員(表現が悪いのですがお許しを)であったり、取引先との嫌な関係であったり・・・。創業者もそれを継ぐ経営者も種類の違う大変さがあるのです。

しかし、経営者としての器という意味で比較するとどうでしょうか。あくまで個人的な見解ですが、これは明らかに2代目以降の経営者の方が必要な器を備えていないケースが多いです。残念ながら能力も志もやる気もないが、たまたま親が経営者であったために後を継いだという人が少なからず存在するのです。逆に創業者は自らの意志により起業したのですから、最低限の器は備えていると言えるでしょう。まあ、中には私のように創業者でありながら経営者の器も備えていない人間もたまに存在しますが(苦笑)。

経営者の器を備えているか否かは面談するとすぐにわかります。なぜなら100%の確率でビジョンや方針がなく、経営状況も把握できていないからです。ビジョンや方針が分からないというケースは別です。外部環境の変化が激しい現在においてはビジョンや方針がブレることは自然なことであり、迷う事もあるからです。ビジョンや方針がないというのは考えたこともないし、考える気もないという意味です。残念ながらそういう2代目以降の経営者は存在します。正直に申すならそんな会社は潰れても仕方がないと思うのですが、引っかかるのは従業員の存在です。年配の方やその会社しか知らない方にとってはその会社が必要なのです。結局のところ会社は経営者の器以上に大きく(強く)はなりませんので、経営者は従業員に対して常に将来を示し、自らの器を大きくする努力が必要なのです。

★山陰地方からのレポート★ソフトバンクホークスに学ぶ人材育成制度  宮内伸人|パートナー

山陰宮内です^^。プロ野球、今年もソフトバンクが圧倒的に強かったですね^^。何よりも選手層が厚い!1軍の主力選手には海外からの強力助っ人に国内FA組、そして生え抜きがひしめいています。フィールドで大活躍する彼らの姿は私を含めた多くのプロ野球ファンの目にとってまさに圧巻の姿でした。

ところでこのソフトバンクですが、実は2軍もとても強いということをご存知でしょうか?所属するウエスタンリーグでは今季も優勝。実に4連覇もしています。2軍のチームレベルが高いことが、1軍のそれにも影響を及ぼしていることは自明ですね。
現在、球団は2軍の新本拠地として「HAWKSベースボールパーク筑後」を福岡県筑後市に建設中。約7万2千平方メートルの敷地にヤフオクドームとほぼ同規格のメーン球場やサブ球場、室内練習場に選手寮など、総額約50億円を投じて建設しています。球団オーナーの孫正義氏は、チームを「世界一」の集団とすると公言。トップのこの強い意を反映したこのチームは12球団内でも最強のファシリティを有していることは言うまでもありません。しかし私が最も注目するのはこのソフトバンク、選手層の厚さから2軍戦に出場できない選手のために、年間約80試合の3軍戦を組んでいるのだそうです(!)「実戦経験を積まないとうまくならない。若手に成長の場を与えることが大切である」とは球団幹部のことば。3軍の選手にとっては、この「実戦経験の場」こそが最良のファシリティではないでしょうか^^!

今期の主催試合でソフトバンクの年間売上高は12球団トップの約250億円といわれていますが、なによりも潤沢な資金を惜しまずに育成費につぎ込んでいるその姿勢が球団の好業績につながっていることはあきらかです。今季セリーグ制覇を逃したジャイアンツも来季から3軍制を導入するそうです。ソフトバンクの制度がベンチマークになったのでしょうか?

話はかわり、私たち中小企業もソフトバンク球団のこれらの施策に学べそうです。先の球団幹部のことば、「実戦経験を積まないとうまくならない。若手に成長の場を与えることが大切である」は心に響きます。社内に人材育成の‘制度’がプロットされていたとしても、後進や若手への「成長の場を与える」という視点、誤解をおそれずにいえば私たちはついつい忘れがちだと思います。忘れがちになる理由は何でしょうか?私たちはついぞ目の前のタイトな納期管理や、ローコストオペレーションを強いられがちです。それらが理由でしょう。中小企業経営の使命は企業の永続性の担保にあります。そのためには当然ながら従業員能力の強化と安定が必要条件であるといっても過言ではありません。大企業に比して企業規模や体力に劣るわたしたち中小企業は、だからこそほんの少しだけ「忍耐力」と「寛容性」を持って後進や若手に接、育成指導をしていきたいなぁと、痛感した次第です。今月はここまでです。

★重要な仕事は午前10時!★  住吉いずみ|アソシエイト

お盆明け以降、おかげさまで全国を飛び回る日々が続いており、事務所でデスクワークをする時間がなかなか取れない状況です。嬉しい悲鳴をおげております。ところが先日、午前中の訪問が急遽キャンセルになり、久しぶりにデスクワークの時間が取れました。午後から和歌山県への出張が入っていたため、3時間ほどでしたが、溜まっていたタスクを一気に片付けることができました。普段よりも集中して仕事に取り組むことが出来たのですが、皆様は「集中力と時間帯の関係」についてお聞きになられたことがありますか?
一般的に、一日の中で最も集中力が高まるのは「午前10時前後」と言われています。そして、その次に高くなるのは「午後4時前後」です。自分の抱えている仕事を、難易度が高く複雑なものと、メール整理などの単純作業、と複数に分類し、時間帯を考えて取り組んでみるのも良いかも知れないですね。また、重要なアポイントや会議にも活用できるのではないでしょうか。ただし、いずれにせよ、しっかり睡眠を取り、朝食を食べて、スッキリ出社することが大切です!年末にかけてお忙しくなる方も多いかと思いますが、毎日元気いっぱいで過ごしていきましょう!

★編集後記★

IMG_7357最近は秋晴れが続いていて、休日はどこかへお出かけしたくなりますね。紅葉も少しずつ色づいてきているようです。さて、住吉は最近ハイキングにはまっています。先日は大阪北部にある妙見山へ行ってきました。早朝に出発して、沢渡りをしながら頂上を目指し、片道3時間ほどでようやくたどり着きました!達成感が気持ちいい!社会人になると、なかなか運動することがないので、心も身体もリフレッシュできます。翌日には筋肉痛に悩まされますが・・・笑。 皆様の休日の過ごし方、リフレッシュ方法など、ぜひぜひお聞かせください!

2015年10月号

★今月のTOPICS★  経営支援現場からのレポート  長尾康行|中小企業診断士

皆さん、こんにちは。8月、9月は連休が多かったですね。連休が多いのは私にとってもうれしい事なのですが、その反動で平日に仕事が集中するので時間の経過が早く感じます。またこの2カ月は出張が多く、鹿児島、熊本、大分、佐賀、長崎、山口、仙台、静岡と飛び回っていました。業種も置かれている環境もバラバラなのですが、企業が置かれている環境が大きく3つのパターンに分けられると感じました。

1つ目は業績や金融機関との関係性も良く今後の成長戦略を練っているパターン。

2つ目は業績も金融機関との関係も悪く、苦しんでいるパターン。

3つ目は業績は下降気味だが、金融機関との関係は良好で今後の業績アップを模索しているパターンです。

1つ目、2つ目のパターンは方向性が決めやすく、3つ目のパターンは方向性が決めにくいと常々感じております。1つ目のケースです
と基本的には成長戦略を採用します。金融機関の融資を受けながら、金利以上のリターンを生み出す戦略ですので、一番良いカタチでしょう。2つ目のパターンは業績も悪く、金融機関との関係性も悪いのですから、とにかく固定費の削減と金融調整を行いキャッシュアウトを防ぐ。それから業績アップ支援です。

この2つのパターンは方向性を比較的決めやすいのですが、3つ目のケースでは判断が難しいです。業績が悪く、金融機関との関係が良好という場合、

①このままだとジリ貧なので融資を受けて攻めの経営を行う

②業績が悪いため、新規融資を受けても返す当てがないので自助努力で長期的に業績を上げる

③リスケ等の金融支援で業績悪化・キャッシュアウトをカバーする

という3つの選択肢があります。正直、私どもコンサルタントにしてもどれが正しいとは一律に言えません。ですから私は「社長はどうしたいのですか?」と質問します。経営というのは「MUST」つまり「こうしなければならない」という時もありますが、「WILL」つまり「どうしたいのかという意志」をもつ必要もあると思うのです。判断が求められる時、どの方向性も間違いだとは断定できない時に、意志によって方向性を見出すことも時には必要でしょう。数字や客観的事実から経営を判断することももちろん重要ですが、意志による判断も経営を行う上では欠かせないと感じた2か月でした。

★山陰地方からのレポート★  昨今のヘッドハンティングに対するささやかな意見

宮内伸人|パートナー

企業や組織は刻々と変化する外部環境の変化に適応せねばなりません。適者が生存するために、そして競合に打ち克つためには模倣困難な内部資源を有することが大切です。中でもヒトは最も重要な内部資源のひとつ。最近では単に人材と表現するのではなく、人財と表記されるほどです。
一般に大企業といわれる企業集団では、人材の採用から配置、教育、昇進などの人事施策が中小企業集団よりも明確であることが多いです。誤解を恐れずに申せば、人事施策の維持と内製化はそのまま企業規模の大小と財務力の強弱に依拠しているからです。
昨今の採用市場は新卒採用、経験者採用を含めひとまずはアベノミクスによる大企業中心の業績回復が底支えするかたちで求職者側優位となっております。これはあくまでも企業に何がしかの成長戦略があることと、それを支えるだけの財務力に裏付けられるということは言うまでもありません。
しかし一方で多くの企業ではこれまでの「失われた20年」により、内部でのコア人材の育成が出来ていないという事実があります。シュリンクしていく企業業績とのトレードオフとして新卒一括採用を長きにわたり凍結していたことも理由のひとつです。ここでいうコア人材とは経営幹部候補を指します。コア人材が内製化されていない企業は必然的にヘッドハンティングに走ることになります。そしてヘッドハンティング人材のパフォーマンスの最大化には、企業はその人材に対して権威を付与することが必要条件です。
さて、先月に続いて韓信です。韓信が劉邦に仕官する時の手順がとても面白い。
劉邦のもとに身を寄せている客将が、彼のもとを少しの間暇乞いを申し出た際に「自分に代わる有能で文武に長けた人材を探し出して推挙する。そしてその者が自分が推挙した人物であるか否かを識別していただくために木製の割符を用いたい。」「自分が見出した有能な人物に先の割符の片側を手渡す。後にその人物がこちらをたずねてきた際に割符の所在を確認してほしい。もしその人物が割符の片側を持っていれば手許に残っている割符と合わせてほしい。合致すれば問題はない」と劉邦に言上しました。
ところでここでいう有能な人物こそ韓信。韓信は、劉邦の客将から高く才能を買われ‘割符’を受け取ってはいたが、劉邦の臣下に見せることにより仕官しようとはせず、まずは自分の働きぶりを知らしめて、すなわち実力を見てもらってから割符を所有していることを申し出ようとしたのです。またこのとき韓信は、割符を呈示することで一足飛びに劉邦の側近になることにより多くの古参に対して波風をたててしまうことをよしとしなかった。あくまでも、自分の働きぶりをこの古参たちに評価してもらうことを最優先したのです。
現代企業社会においても今後ますますヘッドハンティング登用が活発になると考えますが、特にキャンディデート(候補者)側に韓信と同じようなマインドがあれば面白くなるのではなかろうか?と考える次第です。今月はここまでです。

★お洒落な街、ジョージタウン★ 住吉いずみ|アソシエイト

1 9月の最終週に、社員旅行でマレーシアへ行ってきました!首都クアラルンプールへ1泊、ペナン島へ2泊の3泊4日の旅でした。飛行機で6時間半ほどで到着し、天気が心配でしたが文句なしの快晴!色々な所へ行ったのですが、個人的に一番楽しかったのがペナン島の中心部、世界遺産でもある「ジョージタウン」でした。
街全体が本当にお洒落で、あちこちにウォールアートが描かれていました。カフェや雑貨屋さんもたくさんあり、一日中楽しめる場所!素敵な思い出ができました♪

 

 

 

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2015年9月号

★今月のTOPICS★  経営支援現場からのレポート  長尾康行|中小企業診断士

皆さん、こんにちは。9月に入り本当に雨が多いですね。

各地で洪水などの被害が相次いでおりますが大阪って本当に災害に強い(運が良いだけ!?)都市で天候による災害って滅多にないんですよね。ですが、安心はできません。「備えあれば憂いなし」です。大雨や突風などが発生したら油断せずに避難してください!

IMG_7418さて、今月の経営支援現場からのレポートですが、「地方の金融機関」について取り上げたいと思います。先日2日間にわたり、静岡の熱海、伊豆の企業様を金融機関様とともに同行訪問いたしました。そのうち伊豆にある旅館の話になるのですが、この旅館は資金繰りが厳しく、現在は借入金の返済が十分にできていない状態(リスケジュール中)とのこと。

ご存知のようにリスケジュール中は新規の資金調達が基本的に不可能で、とにかく返済を元に戻すことが金融機関から求められます。これは金融機関をはじめ我々の世界では「常識」なのですが、私が同行させていただいた金融機関はこの旅館に対し、壊れた屋根を修繕するためにリスケジュール中にも関わらず屋根の修理代を新規で融資したのです。

これには正直びっくりしました。しかもその上に、他行の滞っている借入金も面倒を見てあげると言わんばかりに、他の借入金の返済分も融資しましょうという提案をされていました。私が「そんなことは大阪や関西圏では聞いたこともないですよ。いいんですか、そんな簡単に融資の提案をしても?」と聞くと、「地元の企業様とともに成長し、ともに発展していくのが地方銀行の使命ですから」とサラリ。

我々が活動している山陰地方の金融機関もそうでしたが、地方の金融機関には都心の金融機関にはない「温かみ」や「使命」のようなものを大事にされていました。こういった金融機関が都心部にも増えれば良いのになと切実に思いました。日本を支える中小企業を金融機関はもっと支援していただきたいものです。

★山陰地方からのレポート★  最近ハマッているコミックがあります  宮内伸人|パートナー

kouutoryuhou 最近夢中になっているコミックがあります。横山光輝氏の歴史大河作「項羽と劉邦」です。横山作品との出会いは小学3年時、昭和53年です。当時の同世代の友達がギャグ漫画などに夢中になっているのをよそに私はひたすら氏の代表作である「三国志」や「水滸伝」のページをめくっていました。そして氏がこれらの作品で描いているヒーローの姿やセリフなどに心躍らせていました。

当時の私の最大の関心は、中国の武将達の甲冑姿、特に兜に大きな関心でした。特に頭のてっぺんにある大きな房にかっこよさを感じていました。風になびかせて戦場にたつ武将の姿に鳥肌がたったものでした^^。

さてこの「項羽と劉邦」、横山作品であることから、氏が項羽や劉邦の時代の武将の甲冑姿をどのように描いているのであろうか?
という関心も少しだけありましたが、読み進めていくうちにあきらかに興味や関心の対象が変化していきました。「項羽と劉邦」は中国秦王朝末期以降を舞台としておりますが、歴史的背景の説明は割愛させていただきます。私はこのコミックを、項羽と劉邦という二人のリーダーの対比本として捉えています。

裕福な家庭に生まれた「項羽」に対し、貧しい家庭に生まれた「劉邦」。智勇に優れた「項羽」に対し、凡庸な「劉邦」。身内に甘く猜疑心の強い「項羽」に対し、人を信じる度量のある「劉邦」。対照的な二人のリーダーが構築していく組織はやがて対立し、劉邦が生き残ります。劉邦が生き残った理由として、人材登用が秀逸であったことがあげられます。たとえば後に「国士無双の軍略家」と評される大人物、韓信の登用に関する場面は秀逸です。

まず韓信が最初に仕官を申し出たのは項羽サイドでしたが、項羽には結局重用されませんでした。しかし、劉邦のもとでは大元帥として重用されました。項羽は、韓信にまつわる数々の逸話(その昔、青年時代に自分の身すら養うことができなかったがあろうことか、貧しい老婆から食の施しを受けていたという逸話や、街のならず者の少年に因縁をつけられた際に、彼の股の下をくぐり許しを乞うたことなど)により彼自身への第一印象が芳しくなく、結果最後までそのイメージを払拭することができず重用することはありませんでした。
項羽の下を去り、韓信は劉邦をたずねましたが、劉邦サイドでは重用されました。彼に一目をおいていた有能な官吏たちが熱心に劉邦に推挙し、劉邦自身がそれにこたえたこと。特に劉邦は自らの腑に落ちた場合には、とことん人を信用し任せていくという信条を有していたこともポイントでした。人を迎え入れるベースが項羽にはなく、劉邦にはあったということですね。韓信を得た劉邦は後に、項羽軍を連戦撃破していきます。ライバルに対する競争優位を築く際に経営学者バーニーは人材などの内部資源の強化を主張しましたが、まさにここですね。今月はここまでです。次月では、韓信の仕官の方法を通じて、昨今のヘッドハンティングに対する考察をしたいと思います。

<千差万別> 住吉いずみ|アソシエイト

先月のニュースレターにて長尾が申し上げておりましたが、当事務所で一番多い案件は「経営改善支援の依頼」です。私は、経営改善計画書の作成がメインの仕事となります。事前におおまかな骨子案を立て、お客様とのヒアリングを重ねながら完成させていくのですが、業種や企業規模が近い企業様であっても、本当に一社一社まったく違い、それにともなって、進むべき道や選択肢も様々であると、改めて肌で感じています。
例えば、会社の現況を理解するためのSWOT分析において、「社員の定着率が高い」という強み(S)があった場合、裏を返せば「社員の高齢化」という弱み(W)も考えられます。(中小零細企業の多くは、若手採用に苦戦していることが多いためです。)そうすると、「少子高齢化」という脅威(T)の中で、どう対策していくのか、と展開していくのですが、もちろんすべての会社が全く同じ答えになることはありません。仮に新たな採用手法を見出すとしても、その手法も様々です。支援をさせていただく度に、一社一社のお客様と向き合う大切さ・重要性をいつも感じます。
普段の仕事においても、最初は不慣れでひとつひとつ確認しながら行う仕事も、しだいにスムーズに短時間で行えるようになります。しかし、「慣れ」によって確認が疎かになったり、作業化してしまうと、大切なことを見落としたり、ミスに繋がることもあります。
どんな仕事であっても、ひとつひとつ真摯に向き合うことの大切さを感じる今日この頃です。

★編集後記★  住吉いずみ|アソシエイト

早いもので、住吉は今月で入社3ヶ月になります。お客様からは「まだ3ヶ月だったの!もっと前からいるかと思った。」とお声を頂戴することが多いです。嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)まだまだ駆け出しですが、引き続き全力疾走で頑張ります!
さて、お盆が明けましたが、今月はシルバーウィークがありますね。長尾経営事務所も9月末に楽しみな行事が・・・。次号でお伝えしますので、お楽しみに♪

9月号 了

 

2015年8月号

★今月のTOPICS★  経営支援現場からのレポート  長尾康行|中小企業診断士

いきなりですが、毎日暑いですね。毎年「今年は異常気象」と聞きますが、日本はもう亜熱帯気候になったと腹をくくりましょう。夏は暑いし、局地的な大雨も必ず降るものだと真剣に受け止めれば各人の意識も変わり、対策も変わってくるのではないでしょうか。それと熱中症にはくれぐれもご注意ください。
さて、今回は「経営支援現場からのレポート」と題しまして、最近取り組んでいる案件についてご紹介したいと思います。相変わらず弊社には経営改善支援の依頼が後を絶ちません。

経営改善計画の作成と出口に向けたフォローアップです。経営改善支援にはリスケジュールや資金調達などの金融支援を要するものと、社内で業績を上げていき財務状態の改善を図っていくものとあります。前者が重く、後者が比較的軽い案件というのは言うまでもありません。金融機関の調整が必要な場合も金融機関の数が多いか少ないか、圧倒的シェアをもったメイン銀行の有無などによって支援の難易度が変わります。

いつも思いますのはハウツー本や事業再生の教科書のようにバチッとはまる案件は皆無で、複雑に絡まった糸をほどきながら、立場の違う利害関係者をまとめていくのは
神経が磨り減る仕事だなということです。しかし、不謹慎と言われるでしょうが”ややこしい案件”の方が私は燃えるのでそれはそれで良いのです(笑)

また、最近では他の士業の先生と共同で一つの案件を支援することにもチャレンジしております。私には弁護士や会計士、税理士、社労士、診断士など全ての士業のコネクションがあります。私一人ではできなくてもチームで取り組めば道は開けますからね。繰り返しになりますが中小企業の経営改善支援は複雑ですから、多角的な視点から事象を捉えなくてはなりません。その意味でもチームで支援することに大きな意味があるでしょう。

最後になりますが私の先輩診断士の方からご縁を頂戴して、和歌山県信用保証協会様の専門家派遣事業に専門家として登録させていただくことになりました。
微力ながら地方の活性化に貢献できればと思います。

IMG_6112※写真は創業120年以上の京都の料亭の支援現場です。メニューやホームページを洗練されたデザインに変更しようという事で、まずは料理の写真をプロのカメラマンさんが撮影してくれています。デザイン会社も経営させていただいておりますので、こういったサポートもできることが私どもの強みです。弊社のデザイナーが洗練された美しいメニューを作ってくれています。こちらに作品の一部を掲載しておりますので是非ご覧ください。>>>AllFor株式会社

★山陰地方からのレポート★  祝!松江城国宝へ   宮内伸人|パートナー

miyauchi先日、長尾経営事務所(山陰)は自治会からのお誘いで、「祝!松江城国宝へ」と題した「奉祝、提灯行列」に参加させていただきました。参加者は二百余名。数人の武者、忍者姿の有志もこの行列に加わりました。
ほら貝による鬨の声を皮切りに行列がスタート致しました。提灯行列の実行委員は、予め計画した隊列形態・行進誘導も非常に綿密で、つつがなく催事を終了することが出来ました。今回の催事は市役所や県庁などの行政の主導によるものではなく、自治会(=民間)主導で行われたものですが、行列に参加しながらふと頭に浮かんだのが「この行列への参加者への『動機づけ』はこの場合、何だったのであろうか」という疑問です。町内の近所付き合いなどの義務感・あるいは松江城というアイコンに対する愛着、なのかも知れませんが、このときこの疑問を解決するワードとして脳裏に浮かんだのが、『権威』でした。

組織論の大家であるチェスター=バーナードは、権威に関して、権威受容説とよばれる立場をとっています。すなわち「命令を受け入れるかどうかは部下が決定権を持っている」という考え方であります。ひとつの命令が権威を持つ否かは、命令を発する側にあるのではなく、命令を受ける側が受け入れるかどうか、その命令に同意するかどうかに基づいているということです。
私は権威を考えるときには、命令というタームのみではなく、メッセージや存在など、他者に対する影響度という概念も包含して考えておりますが、もうひとつ大切な概念も追加して捉えたいと思っています。それは「信頼」という概念です。では、私たちコンサルタントとクライアントの関係性を改めて考えたとき、この「権威」と「信頼」はどういう位置づけであるべきか?という自問が生まれます。

私はこの問いの最適解は、権威と信頼が「両輪」である状態だと思うのです。クライアントが権威を受容するための条件としてコンサルティングファームもしくはコンサルタントが著名であることも重要でしょう。勿論、豊富な支援実績を有していることも然りです。さらには有資格者であることや、ある特定の業界の出身者であることもそうです。 私たちコンサルタントは、この権威の上に立たせていただくことで円滑に業務を開始することができますが、権威だけでは決してソリューションを見出すことは不可能です。クライアントさまの信頼に基づいた協力と噛み合って初めてソリューションへの結実となるものと考えております。

提灯行列は私にとっては、自治会と松江城に対する権威受容と信頼の証でした。コンサルティングの現場も全く同じです。 権威と信頼の両輪の維持は、私たち長尾経営事務所のポリシーであります。今月はここまでです。

★今月の一冊★ 住吉いずみ|アソシエイト

人となり 住吉今月は本の紹介をさせて頂きます。脳科学者の茂木健一郎さんが著された『頭は「本の読み方」で磨かれる』という本です。あらゆるジャンルの本の紹介や本の選び方、読み方について書かれているのですが、読みやすくて本当におもしろかったです!時間を忘れて一気に読んでしまいました。

この本はお客様から薦めて頂いたのですが(Y様、ありがとうございます!)、普段自分が読むジャンルとは違うため、非常に新鮮でした。また、本の中でも、古典や小説、翻訳本など70冊ほどが紹介されており、それぞれの紹介文を読むだけでも、今まで知らなかった世界へ一歩入り込んだような感覚になって、どんどん気分が高揚していきました。普段たくさん本を読まれる方も、そうでない方にもお薦めの一冊です!

ちなみに、前職で営業をしていたこともあって、自宅の本棚には営業力アップや仕事の効率化などのビジネス本が多くあるのですが、いわゆる「積ん読本(購入したものの読まずに積み上げてある本)」になっていて、いつか読まなきゃな…と思っていたのですが、茂木さんが積ん読本にも十分意義があると書かれていて、少し救われました。(笑)

★編集後記★  住吉いずみ|アソシエイト

先月のニュースレターで、富士登山に行きます!と申し上げておりましたが、実は台風11号の影響により中止に…。またリベンジしたいと思います。今年の夏は、例年に比べて猛暑日が続いていますね。少し外出するだけでもバテてしまいそうですが、アイスやビールがより一層おいしく感じます!(笑)この暑さにも負けないパワーで毎日ポジティブに過ごしましょう!くれぐれも熱中症などにはお気をつけ下さい。

2015年7月号

★今月のTOPICS★  人事考課制度の本来の目的  長尾康行|中小企業診断士

 7 月に突入しましたので 2015 年も半分が経過したことになりますね。 年を重ねるごとに時間の経過が早くなるばかりです ・ ・ ・ 。 それはさておき、 この時 期は私どもの仕事も少し業務量が膨らみます。 7 月は夏季賞与の配布時期であるため、 査定結果の集計が通常業務に加わるからです。 私どもは事業再生 ・ 経営改善を主たる支援内容にしておりますが、 人事考課制度の導入も行っており、 実績も多数ございます。  皆様は人事考課制度という言葉を聞くと昇給や賞与を決めるための制度と思われているかもしれませんが、 本質はそうではありません。 人事考課制度を導 入する本当の目的は社員の成長を促すことです。 社員の成長が会社の成長につながり、 その結果業績が向上し昇給や賞与の原資が増えていきます。 その 賞与原資を人事考課制度に基づいて各人に分配します。 各人は同じ役職や職種でも個人の能力差がありますので、 個人レベルで成果を上げる事ができた 方も、 残念ながら上手くいかなかった方もいます。 それが最終的な結果として昇給や賞与の個人差が生まれるわけです。 つまり昇給や賞与の金額が決定さ れるのはあくまで副産物であり、 社員が成長しているか、 人事考課を通じて上司が部下の成長を応援しているかが人事考課制度の本来の目的です。 業績 や組織の成長が少し鈍化していると感じられた場合は、 社員と会社の成長を促す人事考課制度の導入を検討されるのも良いかもしれませんね。

★山陰地方からのレポート★ <日ごろのがんばりへのご褒美^^。 宍道湖の夕日> 宮内伸人|パートナー 

 ついに、 念願のパソコンを購入しました!中古ですが、 Panasonic ‘レッツノート ‘!メンバーいっしょにワークする際に、 いつも私は彼らの足を引っぱって しまうのですが (^^)、 特に一番足を引っぱってしまうのが、 パソコンのレスポンスの遅さでした。 まあとにかく遅い、 そして固まる ・ ・ (><)。 何でやねん^^; ) パートナーの長尾にはいつも笑われました。 「あの~、 そんなに骨董買い漁るんやったら その分お願いですからパソコンにまわしてください!」 「うわ!あの屏風は、、 あ~あ!」 という感じで^^。 しかし、 今日、 このニュースレターからは違います^^!とても快適! 余談はさておき。 6 月の山陰月例会では、 長尾のほかにニューメンバーの住吉がジョインしてくれました。 とてつもないパワーを感じております^^。 この月例会では毎回、 わずかな時間しか滞在できないこの二人にどうか山陰のよき 風物を体全体に吸収して関西に戻ってほしい ・ ・ ・ との思いでお迎えしています。

今回は、 「宍道湖の夕景」 を無理矢理 覧じさせました。宍道湖の夕日 と言っても、 車で移動しながらですが (爆笑)。 山陰はあまり天候に恵まれるところではありませんが、 その 分、 日本の夕日百選にも選ばれているこの 「宍道湖の夕景」 は、 ぜひ見て感じてほしいと思っております。 「ほら、 夕日がきれいだよ (汗)。。 夕日がきれいやで (^^)」 と私がいうのも柄にはあいませんが。 かつて文豪のラフカディオハーンはわずかな年月ではありますが松江に住んでおられました。 中でも彼のお気に入りは、 「宍 道湖の夕日」 であったといいます。 この夕景をハーンも眺めていたと考えると、 私もとても誇らしいです^^。 夕景を通じて、 私の感性が少しは叙情的になってくれればいいのですが><。 今月はここまでです。

★「和して同ぜず」★ 住吉いずみ|アソシエイト

 こんにちは、 住吉です。 入社して 1 ヶ月が経ちますが、 このニュースレターをお読み頂いている皆様にも、 私の人となりを、 少しずつ知って頂ければ嬉しい です。 今回は私の好きなものをご紹介させて下さい。  それは 「漢字」 です。 四字熟語や故事成語、 諺なども好きです。 「国語」 が好き、 と言った方が正しいかも知れません。 きっかけは何だったか覚えていな いのですが、 知らない漢字や熟語を見ると非常にテンションがあがります。 ちょっと変でしょうか。 笑 そんな私ですが、 今気になっている故事成語をひとつ、 ご紹介させて頂きます。 「和して同ぜず」。 儒教の始祖、 孔子の言葉です。 「人と協力 ・ 協調はす るが、 むやみやたらに人に従ったり、 同調したりしないこと」 という意味です。 もう少し分かりやすく解釈すると、 「周りの人を尊重し、 協力することは大切だが、 自分の意思や意見をしっかりと持ち、 安易に妥協したり調子を合わせたりはしないこと」 という意味になります。 仕事だけでなく人間関係においても非常に重 要なことですが、 実践は難しいです。 どうしても周りの雰囲気に合わせてしまったり、 イエスマン (ウーマン) になってしまうこともあります。 たった6文字の言 葉ですが、 深い。 考えさせられます。 やっぱり国語は楽しいです (笑) またちょくちょく、 国語ネタを取り入れていきます!

★人事考課制度の導入を検討してみませんか?★

今回のトピックスにもご紹介した通り、 当事務所では人事考課制度の導入をサ ポートしております。 乱立する役職の整理、 昇進昇格の仕組みづくり、 昇給 ・ 賞与の仕組みまでサポートいたします。 人事考課制度の導入についてご興 味がある方は下記の連絡先までご相談ください。 0120-34-8776 担当 : 住吉

★今月の一言★

生きるとは呼吸することではない。 行動することだ。
ジャン=ジャック ・ ルソー

★編集後記★2012年のご来光

前回は沖縄旅行に行ったことを書かせて 頂きましたが、 今月は富士山に登ってき ます!富士登山は今年で4回目になります が、 今までで最高のご来光をカメラ (iPh one) に収めてまいります! 来月のニュースレターでお披露目させて頂 きます。 (高山病になりませんように ・ ・ ・ 。) ちなみにこちらは 2012 年に撮ったも のです。 日本のてっぺんで長尾経営事務所の発展を祈願して参ります!

 

2015年6月号

★今月のTOPICS★ 学ぶは真似ぶ!?

皆さん、 こんにちは。 長尾です。 本日は 「学ぶ」 ということについて考えたいと思います。 そもそも 「学ぶ」 という言葉の語源は “ 真似ぶ ” つまり、 誰 かの真似をすることから派生していると聞いたことがあります。 考えてみればそうかもしれません。 幼少期から学んだことは親の教育にしても、 算数や国語、 社会などの学問にしても誰かが整理したこと、 誰かが編み出したことを親や先生を通じ自分も真似ていることにほかなりません。 また、 守破離 (しゅはり) という言葉があります。 まずは教えを守ること、 次に教えられた方向でさらに高めること、 最後に自分のテイストを加えるということの意味です。 武道や職人 の世界ではよく使われる言葉です。 ここでもやはり、 教えを守るつまり真似ることが最優先されています。

私自身も比較的若い時に起業しましたが、 ここまでそれなりに順調にきているのは “ 真似ぶ ” を徹底したからだと思います。 残念ながら私自身に特別な才 能はありませんでしたので、 自分で何かを生み出すよりも偉大な経営者や先生がその著書で言われていることを忠実に守ってきたことの方が成功する確率は 高いと思ったからです。 “ 真似ぶ ” のにもコツがあります。 それは 「素直な心」 をもつことです。 本に記載されていても、 「それはこの人が運が良かっただ け」 「当時と時代が違うから」 などと素直に見れないことがありますが、 まずは素直にやってみるという事が大事です。 いきなり俺流、 我流を発揮するとろく な結果になりません。 まずは本で書かれている教えや先輩の助言、 会社のルールを守ることで成長を促すことが重要です。 特別な才能がない限り自己流 は失敗しますからね。 皆様も成長が止まっているなあと感じた時は尊敬する上司や先輩、 自分の好きな経営者の著書などの教えを忠実に守ってみてはいか がでしょうか?きっと真似てみて初めてわかる世界があると思いますよ。

★山陰地方からのレポート★ 宮内 伸人 <松江市で感じる歴史ロマン、、「鉤型路」って?>

2015 年 5 月 15 日、 松江城が国宝に指定されることになりました。 松江市はもとより島根県にとって松江城は以前より有力な観光資源でありましたが、 今 回の国宝化の動きのおかげで肌感覚でこの松江市を訪れる観光客が増えていることを実感しております。 長尾経営事務所 (山陰) はこの松江城の北東約 1キロにあります。 いわば城下町にたたずむコンサルティング事務所 ・ ・ ってところでしょうか (笑) この松江城周辺には 「鉤 (かぎ) 型路」 という少し変 わった路があります。 一本路かと思い直進するのですが、 いきなり民家の壁にさえぎられ直角に方向転換。 そしてまた次の民家の壁にさえぎられ、 もと来 た方向に動きを変えさせられる ・ ・ ・ 。 まさにドライバー泣かせの路です (笑)

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<プロ撮影の鉤型路、 松江市寺町>

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<素人撮影 (笑) の鉤型路、 松江市石橋町>

この 「鉤 (かぎ) 型路」 は、 松江城築城とともに造ら れました。 そうです、 まさに 「市街戦」 を想定して城下 防衛のために計画的に造られたのです。 確かに、 天守 閣をめがけて襲い掛かろうとする大軍勢にとってこの 「鉤 型路」 はとても大きな障害物となったであろうな?

と、 まさに愛車をドライヴしながら感じ入るところです。 もっぱら私にとってこの 「鉤型路」 は、 事務所に鎮座す る主 (あるじ) の鉄拳と追撃から、 ほうぼうの体で逃 れるための 「敗走路」 (爆笑!!)。 なんともスリリング ですね><。 今月はここまでです。

 

★新しい仲間をご紹介します★

皆様はじめまして!今月から長尾経営事務所で働くことになりました、 住吉 いずみ (すみよしいずみ) と申します。 今後ともよろしくお願い致します。 簡単に自己紹介させて頂ければと思います。 私は生まれも育ちも大阪で、 今年で25歳になります。 背は150cmで幼く見られがちですが、 中身は大 阪のおばちゃんとよく言われます (笑) 長尾と出会ったのは就職活動の時 で、 「コンサルタントってどんな仕事なんやろうか。 調べてもよく分からへん から、 直接聞いてみよ!」 と、HPを見て連絡したのがきっかけです。 それ から縁あって、 一緒に働かせて頂くことになりました。 趣味はおいしいお店 や雑貨屋さんを探すことで、 気になるお店があれば、 ぴょいっと飛び込ん でいきます。 まだまだ知識も経験もなく未熟者ではありますが、 早く成長し て少しでも多く皆様のお役に立てるよう、 精一杯精進してまいります!皆様、 これからどうぞよろしくお願いいたします!

★「経営改善計画策定支援事業」ってご存知ですか?★

長尾経営事務所 (山陰) では現在、 市内の企業さまに対して中小企業庁の スキームである 「経営改善計画策定支援事業」 に添ったご支援をさせていた だいております。 この制度は、 事業者さまが国の認定を受けた認定経営革新 等支援機関 (認定支援機関) の支援を受けて経営改善計画を策定する場合、 費用総額の2/3 (事業規模に応じて最大200万円) まで国庫の補助を受け られるという大変貴重な制度です。 ですが、 残念ながら事業者さまにはこの スキームはよく知られておりません。 事業者さま、 特に社長さまは特に取引 金融機関とは常に良好な関係を保ちたいとお考えのことと思います。 そのた めの大切なコミュニケーションツールのひとつがこの 「経営改善計画書」 です 。 ですが日々の業務に多忙を極める社長さまにとってこの 「経営改善計画書 」 をご自身の手で最初から作成することは極めて骨が折れます。 このような 場合、 是非とも私ども長尾経営事務所のような外部コンサルの支援をお受け になられてはいかがでしょうか^^? 「コンサル事務所を使うとお金がかかりそ う><」 とお思いの社長さまは非常に多いです。 しかし今回ご紹介する認定 支援機関支援による 「経営改善計画策定支援事業」 スキームを利用すれば 負担が大幅に軽減されます^^。 『取引金融機関との関係をもっと良好にしたい ・ ・ 』。 『自社の経営状況を一度診断してみたい ・ ・ ・ ・ ・ 』。 といった社長 さまのお悩みや願い。 私たち長尾経営事務所は親身になって社長さまの思い を分かち合います^^。

★編集後記★

さて、 入社前のお休みに沖縄旅行に行っておりました住吉です。 主要な観光スポットやおいしいお店をたくさん巡りましたが、 中で も印象に残ったのが読谷村にある 「さんご畑」。 世界で初めて人 工の養殖サンゴの移植と産卵に成功し、 映画 「てぃだかんかん」 のモデルにもなりましたね。 大小様々なサンゴと、 色とりどりの魚 たちが本当に美しかったです。 当たり前ですが、 みんな一生懸命 に生きているんだなあ、 と改めて感じました。

2015年5月号
★今月のTOPICS★ 数字の感覚をすり合わせる

皆様こんにちは、長尾です。最近は、経営者ではなく現場の方に自社の試算表を丁寧に解説する活動を行っております。その時に少し工夫をします。 損益計算書や貸借対照表をそのまま見せてもイメージはわきにくいですし、そもそも興味がない表って見る側も苦痛になりますので。ですから、可能な限り シンプルに、ビジュアル的に、生々しくを意識して図示します。
box1例えばこのボックスのように損益計算書を図示します。この例では簡易版ですが、原価 の中に、原材料や外注費を細かく示したり、販管費の中に人件費や家賃などをさらに細かく図示します。営業でも製造でも現場というのは”何となく”で会社が儲かっていると思い込む傾向があります。これは数字のメカニズムを教え込めていない会社の問題でもありますが、各人の勉強不足もあるでしょう。特に中間管理職になれば、ある程度、数字に対しての免疫を付けなければなりません。

話をボックスに戻します。このボックスでは100の売上に対して利益は10しか残っていません。この10の利益はそのまま会社に残るわけではなく、ここから金利を払い、税金を払います。損益計算書の概念からは少しずれますが、この利益の中から借入金の返済も行っていかなくてはなりません。経営者や幹部はこういったメカニズムを理解させなければなりません。現場は往々にして粗利を見て「利益が出ている」と判断します。会社に残る最終の利益やお金というのは乾いた雑巾を絞って出た1滴のようなもなのです。それを経営陣と幹部、現場が同じ目線で捉ることができれば、経費の削減意識や原価意識という話が本当にできるのではと思います。

長尾

★山陰地方からのレポート★  <松江から小倉へ −涅槃像を見ながら経営を想う−>

連休を利用して、家内とふたりで九州は小倉方面へクルマで小旅行をしてまいりました。目的は小倉市で一人暮らしをしている長女の下宿部屋の大掃 除です><。松江市から小倉まで、私の運転で約5時間ほどで到着します。さほど長旅とは感じません。運転席からウィンドウガラスをとおして望む 中国山地の山々は新緑で萌えていて、ドライバーの私の心は癒されて・・・三文文士的な駄文はここまでにして^^(泣)朝方午前4時に松江を出発し たので小倉到着は午前8時半ぐらい。まさにちょうどいいころあいで長女の下宿につきます。私たち「おはよう!○△(長女の名前)^^!」 長女「あっ!思てたより早いやん><。ごめん、部屋散らかってて><」私「(・・・)まあ、ええやん><(汗)」妻「(怒)!」しかし、このまま大掃除のみでせっかくの連休を終わらしてしまうのはもったいないの でいつも私たち家族は一日でやっつけてしまいます。大掃除も終わって、どこに外出 しようか?との会話となり、すかさず長女から出たリクエストは、「ショッピングと南蔵院 っていうお寺に行きたいねん^^」 私は、ショッピング・・ 勘弁してくれ~><南蔵院・・ 面白そう^^! 今年で大学4年生になった長女は、自身が年度末に課される全国共通テストをパスす るために「神だのみ」ならぬ、「お地蔵さんだのみ」に励んでいるようです。学友さん たちと占いに出かけたときにそのようなお告げを得たとのことでした。なるほど、大変 なんやな。

daibutsu南蔵院は、小倉から九州道で博多方面に約1時間、県内の粕屋郡という ところに所在する高野山真言宗系の仏寺で、お目当ては巨大の「涅槃像」。 今回はこの像に願掛けをしたいのだとか。全長(横)41メートル、高さ11メートル、 重さ300トンとのこと。この巨大な涅槃像は、長年にわたりこの南蔵院がミャンマー、 ネパールに医薬品やミルク、文房具などを送り続けていたことの返礼として、ミャンマー仏教会よりお釈迦様とその高弟二人の真骨(仏教では仏舎利) の贈呈を受けたため、その安置所として平成7年に建立されたとのことです。「そうか、医薬品、ミルク、そして文房具かぁ」涅槃像のサイズのあまり の大きさと言い伝えに抱かれながら、私も一応(?!)長女は勉学に励んでいる身ですので何がしかの安心材料になれば・・と感じました。いや、 それほど悲壮感もありませんけどね^^。ここで私は仕事柄でしょうけれども、あることが頭によぎりました。 「経営理念」と「社長室の神棚」の二つです。企業にとってのゴール(目的)とは何なのでしょうか?地域売上ナンバーワン。千客万来のダントツ経営。 従業員とその家族、地域住民の幸福の追求等々。この時それらのゴールを実現するために組織体制の整備や、予算管理を導入しおのおののPDCAサ イクルを回そうとします。経営戦略/戦術の充実を図るのです。ここで「経営理念」とこれらゴールとの関係性を整理すると、私は次のように認識します。 ・ゴールは「経営理念」を具現化するためのものである。・(と同時に)ゴールは「経営理念」を堅持するためのものでもある。一方で「経営理念」 と従業員との連結性を次のように私は認識します。・社長は「経営理念」を通じて、従業員に対してメッセージする。・(と同時に)従業員は「経営理 念」の遵守をもって自らの幸福度を最大化する。すなわち「経営理念」は重要なスローガンではありますが同時に、特に従業員の「心のよりどころ」に なります。(しかしこの「経営理念」。多くの企業さまにおいて、しっかりと文章化しておられないケースも結構あります。) そして「社長室の神棚」です。「社長室の神棚」は社長室には欠かせないものとして、もはや暗黙の了解事項となっていると思いますが、一方で神棚 は社長のための数少ない「心のよりどころ」のひとつなのではないか?と私は確信します。なぜならば、社長は社内で最も孤独な存在だからです。企 業における「経営理念」と「社長室の神棚」との関係性を総合整理すると次のようになると思います。私ども長尾経営事務所も企業さまの「心のよりど ころ」としていっしょに走り続けてまいります。今月はここまでです。

宮内

★編集後記★ 長尾、富山県を満喫

皆様、GWはどのようにお過ごしになりましたか?私は妻と富山県の黒部峡谷に車で旅行に行ってきました。富山県って特に 何か強い印象があったわけではないのですが、行ってみると富山湾、日本アルプス、黒部峡谷と海、山、川の3拍子揃った 自然豊かなとてもいい場所でした。一つ残念なのは蜃気楼が見えなかったことです。来年、またチャレンジしてみます。
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長尾

2015年4月号
★今月のTOPICS★ 事業再生支援の難しさと前向きさ

長尾康行皆様こんにちは、 長尾です。 早いものでもう4月の中旬に差し掛かります。 今年は本当に雨が多く、 お花見もゆっくりできなかったかもしれませんね。私はこの 4 月 6 日で 37 歳となりました。 いつまでも若いと思っていたのですが、 もうすぐ 40 になるのですね (笑) 本当に年月は経つのが早いです。さて、 最近の活動ですが相変わらず事業再生、 経営改善の案件が多いです。 特に難しいのが外部環境の急激な変化に対応できず、 売上 ・ 利益が激減した企業様の支援です。 中小零細企業は内部留保もほとんどないため、 収益が激減すると人件費や家賃などの固定費をまかなうことができず、すぐに資金ショートとなってしまいます。 この時に金融機関が応援してくれれば良いのですが、 実際には金融機関からの支援を受けることもできないケースも少なくなく、 これが私の頭を悩ませる原因になります。 こういった事態を打開するために中小企業庁や経済産業省は様々な事業再生に関する政策を発表しますが、 実際の経営支援現場では使えるものというのはほとんどありません。 また、 金融機関に 「こういったやり方はどうでしょう?」 と提案しても金融機関が勉強不足で私の話についていけないケースが多く、 進展がないまま時間が経過するということあります。 事業再生って本当に一筋縄ではいきません。 でも、 あきらめてはいけません。 私も 「これはさすがに無理だ」 と思うようなケースに何度も遭遇していますが、 必死で考え、 債権者や利害関係人と話を詰めていくと、 道が開けるということを幾度となく体験してきました。 私どものような仕事はノウハウ本や大学院で教わった一般的なケースなどはほとんどなく、 何かしらの ” イレギュラー ” が付き物です。 そこをどうやってクリアしていくのかが不謹慎かもしれませんが面白いと感じる瞬間なのです。 それに、 私どもは常に明るく前向きでなければなりません。 お客様が不安になってはダメですからね。

★山陰地方からのレポート★  <お薦めの1冊 「仏の心で鬼になれ」>

miyauchisyoukai今回は長尾のお株を奪って、「本」の紹介をさせてください^^!地元の書店のビジネス書コーナーで平積みされている本に偶然目がとまりました。そのタイトルは、「仏の力で鬼になれ。(WAVE出版)」。著者、東レインターナショナル元社長の田中健一氏。ん?田中健一さん!?!?帯には、ベストセラー「そうか、君は課長になったのか」の佐々木常夫氏の絶賛とのキャッチコピー!佐々木常夫氏といえば、あの元東レの・・・。「借金1000億円を、たった1年で完済。」「30年実質赤字の会社を優良企業に再生させた、伝説的経営者の教え。」・・・ピンときました。田中健一さんって、田中社長じゃないですか!実は私、この著書の中で描かれていた、「30年実質赤字の会社」の元財務部員でした!即購入^^!まだ途中までしか読んでいませんが、この本は組織を率いるリーダーのための啓発本にしてドキュメンタリー本ではありますが、私は組織文化の衝突=コンフリクトの克服に関する事例本として捉えております。文体は関西弁で構成。著者の語りかけるような流れに、肉声や立ち振る舞いのすべてを近くで見させていただいていた私にとってはとてつもない臨場感を感じております。著者のリーダーシップの発現方法に関しては十分に承知していますので、とにかく私の関心はもっぱら、私自身がその会社で実際に見て、体感してきた「リストラの断行」の舞台裏そのものです。(このリストラは、記憶では本体で2000人規模の社員数を一気に400人規模まで圧縮!)私が関心を持つその舞台裏とは、経営ボードメンバー間での会話。特にこの会社の旧勢力(お顔もお名前も本当によく覚えています!)と繰り広げられた神経戦や、親会社との緊張感、さらには、労働組合(これまた中心メンバーのお顔をよく覚えている!)との非公式団交の場面。秀逸な事例と考えます。著者は、この会社の体質を「ぬるま湯文化」とバッサリ。私は今あらためてこのフレーズに「ああ、そういわれてみればそうだったな。」との感があります。会社も大企業病、私自身も大企業病だったんですね。しかも、このフレーズを読んで、今(!)、そう感じた次第です。自分でも気づいていなかった><。恐ろしいですね。大企業病とは、「(変化に)気づかない」ということでしょうか!?ただ、著者は全社員とのヒアリング(食事付きでした)を実施することにより、「ぬるま湯文化」は会社が醸成させていたものであって、大多数の社員は優秀であったと述懐しています。(私自身は優秀ではありませんでしたが><)さらにこの会社の旧勢力は、著者の社長としての権威を全く受容していなかったという事実も記されていました。この会社において、形式上は「社長」の権威は存在するが、暗黙上は一切認められていなかったと。田中社長が直面していたジレンマを思い知りました。そしてとにもかくにもリストラは断行されました。リストラはマクロレベルでみれば企業再生のためのひとつの方法論ですが、この本はリストラをめぐり、企業内のあらゆる階層の実情が記述されているところが秀逸だと考えます。この会社を退職して数年たった今、このような形で当時のリストラの舞台裏を垣間見ることができたことは組織論を勉強する私にとってとても有効でした。組織成員がなによりも大切であるということを著書から確認することができたことが理由です。今月はここまでです^^

IMG_0027★編集後記★ ディープな街 中崎町

先日、大阪市北区にある中崎町をブラりしてきました。中崎町は古民家を活用したカフェや雑貨屋多く、雑誌の特集もよく組まれるエリアです。20代後半から30代後半と思われるカップルや夫婦、女性同士が多く、住宅街の中にお店が点在しており、大人の街という雰囲気でした。私が見た限りでは、イタリアン、ベトナム料理、カフェ、ハンドメイドの雑貨屋が複数店舗ありました。店舗を経営していると思われる人も若く、飲食や雑貨で起業するには絶好のエリアと思います。こういったエリアに行くと同年代の起業家が頑張っているため、自分も「負けてられない」と思い、身が引き締まる想いになります。

長尾経営事務所|経営革新等支援機関
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