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リスケ中の会社が金融機関から高い評価をもらう方法

リスケジュールをしながら経営改善を行っていくと、金融機関から高く評価される場合とそうでない場合があります。リスケジュール中の会社が金融機関から高い評価を得ると、経営者は余計なことを考えずに経営改善に専念できますが、逆に金融機関から疑念の目で見られると、資料の再提出や説明を何度も行う羽目になり経営改善どころではなくなる時もあります。それにいつかリスケ状態を脱出して正常先を目指す以上は金融機関との関係性は良好であることに越したことありません。

リスケ中の会社が金融機関から高い評価を得るには「結果」を出すことです。ここでいう結果とは予算が実績を上回るだけでなく、返済額を増やしたという実績です。「今年は計画通り1,000万円を返しますが、昨年の業況が良かったためさらに追加で500万円返済します」とこちらから提案します。業況が当初の予定より良くなった時に追加の返済を行うことを「内入れ」と言います。上記の例では500万円が「内入れ」です。

内入れを実行すると、経営者の真摯さが一発で伝わります。

また、資金繰りの脆弱さから内入れができなくとも、返済原資がわずかでも上がっていること、経営改善の進捗を明確に説明できること、借入金の返済に向け真剣に取り組んでいることを経営者自らが説明するだけで評価は変わってきます。

逆に一番やってはいけないことは我々のような外部コンサルタントに丸投げしてしまうことです。金融機関は必ず経営者の口から状況や今後の方針を聞きたいものです。それを外部に丸投げすると経営者としての資質を疑われます。

金融機関は時に傲慢なときもありますが、こちらが誠実である限りは基本的には支援をしてくれます。私も金融機関と話をする際に気をつけているのは誠実さ、衡平性、透明性です。

リスケ中の会社の経営者様も時々腹の立つことも言われることがあるでしょうが、あくまで”支援してもらっている立場”であることを忘れず、金融機関に対し誠実に対応して高い評価を得て、出口へ向かいましょう!

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